専門施設、ホスピスの特徴

これ以上の治療では病気が治らないとわかったときに、残りの人生をどうやって過ごすのか考える権利があります。ただぼんやり死期が来るのを待つだけではなく、患者さん自身で最期はどう過ごしたいか考えることが出来ます。
ターミナルケアで一番大切になってくるのは、医師や看護師が患者さんの残りの人生の生き方を決めるのではなく、患者さん自身がこうしたいという意思を伝えるということです。

ターミナルケアを受ける患者さんは一般の病院ではなく、専門の施設でその最期を過ごすことが出来ます。
それがホスピスと言われる場所です。日本全国では約200ヶ所もの施設があります。
ホスピスでは充分なターミナルケアを行うことが出来るように、万全の設備を整えています。

例えば、ホスピスの建物の造りは、患者さん目線で作られているという特徴があります。
一般的な病院の場合、入院をすると大部屋になってしまって、患者さん自身のプライベートを満喫するような時間はあまり無いでしょう。
しかしホスピスでは患者さんが過ごしやすいように配慮されているため、病室の大半が個室になっており、
個々の生活のプライバシーも守られるように、工夫された造りになっています。
また仮に大部屋であったとしても、一般病棟よりも、かなりゆったりと過ごせるように間取りになっています。
そのため、ご家族やご友人がお見舞いに来たとしても、ゆっくりとくつろいで話すことが出来ます。

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