終末期の定義と始まり

「終末期」に関しては明確な定義があるわけではなく、医師によって捉え方は様々です。

一般的には医学的・生物学的にいかなる方法をもっても、死に至ることが回避不可能であり、余命が3ヶ月以内の意味で使われています。
ターミナルケアは、その時期を「より良く生きる」ために、肉体的にも精神的にも苦痛を取り除きクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の維持・向上することを目的としています。

ターミナルケアを専門に行う医療施設のことをホスピスと言い、ホスピスの前身となる施設は20世紀のアイルランドから始まりました。
日本では、1973年の大阪の淀川キリスト教病院で初となるホスピス・ケアの提供が最初と言われています。
その後、民間を中心に開設が進められてきましたが、1987年には国立で初めて千葉の国立療養所松戸病院(国立がん研究センターの前身)にホスピスが開設され以降、国公立病院の開設が広がっています。

終末期の治療では患者に対して、痛みや苦痛を取り除くだけでなく「いかに本人が望む最期を迎えられるか」という点にも注力しており、そのためターミナルを迎える場所を選ぶこともできます。
先に挙げたホスピスのような医療機関を選ぶ人もいれば、できるだけ家族と一緒に過ごしたいということで自宅を選ぶ人もおり、それは本人だけでなく家族も納得できるよう医師と充分なコミュニケーションをとった上で決定されます。
中には認知症など本人の意思が確認できないケースもあり、その場合には家族が患者のことを考え、最善と思われる方法を導き出します。

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