ターミナルケアとは

ターミナルケアは医療の中では少し特殊な分野になるかもしれません。
医療とは多くの場合、病気を治すことや症状を抑えることで通常の生活を送れるようにするために行われるものです。
しかしターミナルケアは、末期がんなどの病気や老衰で回復の見込みがなく、死期を待つだけとなった人に対して行われます。
対象となるのは余命数カ月程度となった人で、ホスピスなどの施設に入る場合と在宅で行う場合があります。
いずれにしても身体的・精神的な苦痛をできるだけやわらげ、患者が最後の日々を人間としての尊厳をもって過ごせるようにするのが目的になります。

ターミナルケアは専門の医師と看護師がその任に当たります。
治癒の可能性がないのに苦痛を与えるだけの治療は行わず、薬によって痛みを和らげ、蓐瘡が出来ないよう注意しながら、患者ができる限り自分らしく過ごすことをサポートします。

もちろん末期状態となった人が、必ずしもこのターミナルケアを受けるというわけではなく、本人の意志によって最後まで積極的な治療を行うということが可能な場合もあります。
しかし治る見込みのない中でただ苦痛に耐えるだけの日々を過ごしたくない、最期は穏やかに迎えたいと願う患者や家族も少なくありません。

病名や余命の告知、それに伴うインフォームドコンセントの確立、認知症患者に対する判断基準、そして尊厳死の問題など解決すべき課題はまだまだありますが、単に病気の治療だけが医療の役目ではありません。
ターミナルケアに関心のある医療従事者の方や、がん患者のご家族・ご友人の方はこちらも参考になります。
日本のターミナルケアを考える》では、ターミナルケアの問題から医療従事者の役割まで詳しく解説されています。

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